こんにちは。CL兼記録係のメガネです。今回、新歓ハイクということで大峰の八経ヶ岳と弥山に日帰りで言ってまいりました。メンバーはメガネ、バーボン、K林さん、新入生(一名)の4名です。本来なら計画していた一泊二日の新歓PWを行うはずでしたが、5/3日の天候が悪そうだったので急遽新歓ハイクに変更しました。山行自体はとても良く、とても充実した山行でした。語彙力不足でその良さが伝えられないのが悔しいです。
写真http://photozou.jp/photo/list/2619556/9163923
5/4 (金)
4:00 box集合。
4時少し前。boxにテンション高めの男が勢いよく入って来た。そう、K林さんである。K林さんは前日体調を崩していたそうだがこの様子だと大丈夫だろう。一安心。その後、「行きたくねぇ」とか言いながら寝袋に潜り込むバーボンを起こし、大きなザックを背負った新入生に少々の違和感を覚えつつ、車に乗り込んだ。7人乗りのボクシーに4人という贅沢なスタイルである。
4:20にボックスを発した。
7:30 行者還トンネル西口着
車で3時間ほど。長かった。バーボンは終始寝ていた。流石である。有料駐車場に停める予定だったが、お金をケチって近くの開けているところに停めた。うむ、ケチって正解であった。入山地点には歩いて3分くらいで行けたし、1000円は高すぎる。
車外に出ると物凄い寒さと風で士気がなくなるメガネ。入山地点ですでに標高1000mある、とは言ってもこれは寒すぎる。バーボンは「撤退」などと呟いていた気がする。
7:50分 入山
K林さん、新入生、バーボン、メガネというオーダーで登って行く。最初は沢沿いの道を歩き、それが終わると尾根に登るかなりの急登が現れる。ここで先頭のK林さんが飛ばす飛ばす。案の定15分ほど歩いているとK林さんに疲労が見られた。ここで少しレスト。
新入生からラムネをもらった。ふむふむ、今年の新入生は優秀である。
8:40 大峰奥駆道 出合 レスト
K林さんはだいぶ腰に来ているようだった。それに雲行きもだいぶ怪しい。天気予報では晴れになっていたので気象庁を信じてこのまま進むことにした。GWだからだろう、人もだいぶ増えて来た。
きつい急登はここまでで終わり、ここからは緩やかな稜線がつづく。K林さんは何かに解放されたように猛進を始めた。
9:30 レスト
レストをして少し歩くと、パラパラという音が聞こえて来た。しかも何か白いものが。そう、霰(あられ)である。改めてK林さんの雨を呼ぶ能力に感心した。K林さんは登山者を多数巻き込んでしまったことに罪悪感を感じて、申し訳ないなどと時折謝罪を口にしていた。
10:00〜10:10 弥山小屋 レスト
苦労しながらもなんとか急登を登り終えると、新しい綺麗な建物が現れた。途中、松が凍って樹氷がいくつも見れたのはとても良かったが、展望はというと綺麗な純白(雲)が一面に広がっているのみであった。
レストしてると、新入生のザックからココナッツサブレが出て来た。さっきのラムネといい、なかなか気がきくじゃないか。K林さんからも蒟蒻ゼリーをいただいた。美味しい!メガネは下山後にゼリーを買うことを決めた。
10:30〜10:35 八経ヶ岳
弥山小屋からしばらく歩くと金網の扉が現れた。これはオオヤマレンゲ群生地に捕食者であるシカが入らないようにしているそうだ。オオヤマレンゲの群生地に差し掛かると、樹氷で白くなった八経ヶ岳が前方に見えた。とても綺麗だ。GWとは思えないようなその幻想的な風景にすぐさま写真撮影が始まる。ところでオオヤマレンゲってなんだろう。
八経ヶ岳頂上に着くとこれまた真っ白な景色(雲)が。凍った松と真っ白な景色をバックに集合写真を撮った。にしても、とにかく寒い。風が強い。近畿最高峰に来たというのにテンションはダウン。K林さんの「長居は無用!」の一言ですぐさま下山が始まる。この頃から地下足袋できたバーボンは足が痛いと嘆いでいた。
10:55〜11:00 弥山小屋
八経ヶ岳から弥山小屋に戻って来た。やはり風が冷たい。
K林さん「コンソメスープ持って来たから飲んであったまるか」
さすが我らがK林さんである。K林さんを尊敬の眼差しでみるメガネ。その時である。
新入生「私もラーメンと豚汁持って来てるんで良かったら....ラーメンは二人前しかないですけど..」
驚いた。新入生が食事を持って来ているだと!?しかもラーメンを!?K林さんを軽く凌駕している!K林さんには申し訳ないが、メガネの関心の的は一気に新入生へと移ってしまった。
結局、ラーメンは食べずに、K林さんのコンソメスープと新入生の豚汁を、弥山を登り終えてからから食べることになった。すぐさま弥山へと向かう。
11:03〜11:10 弥山
弥山には弥山小屋から3分くらいで着いた。頂上には神社があって軽くお参りをした。K林さんは樹氷を落として楽しそうに遊んでいた。バーボンもまた楽しそうにK林さんが落とした樹氷をかぶっていた。
ちょうどこの頃から少しずつ晴れ間が見えて来て気分が上がる。新入生は気持ち良さそうに寝転がっていた。
この後の行程を4人の多数決で決めたところ、小屋でゆっくりしてから下山することになった。
11:13〜11:55 弥山小屋
4人は小屋近くのベンチで、待ちかねたK林さんのコンソメスープと、新入生の豚汁を温めることにした。すると新入生が「これを使ってください」と言って出したのはなんと銀色のコンロシートである。メガネはただただ感心するばかりである。もしやと思って聞いてみると
新入生「はい、コンロ持ってきてます」
と、言った。さらにボンベまで持って来てるらしい。なんということだろうか。ワンゲル2回のメガネ&バーボンは少しでも荷物を減らすことしか眼中になかったのに。メガネは少し情けなく思うとともに新入生を神様だと思い始めた。
コトコトと言う音がして、できあがるスープ。それを前にして自分の食器を持って来てないことに気付き慌てるメガネとバーボン。K林さんが「2回生無能!」と呆れながら食器を貸してくださった。するとすぐさま神様も「私のこれも使ってください」と自分の食器を差し出した。無能二人はありがたく神様のご加護を受け取ることにした。
やがて豚汁が出来上がり、美味しそうに食べる神様。メガネとバーボンは神様に「ありがとうございます!!」「ついて行きます先輩!!」などと感謝の言葉を口にしながら豚汁をすする。想像していただけるだろうか。二回生2人が新入生のコンロで作った、新入生の持って来た豚汁を、新入生の食器を使ってズルズルとすすっているのである。しかも新歓で。もはやどちらが新歓されているのか。誠に残念な光景である。
まだまだ神様の恩恵は続く。神様のザックから出て来たのは大量の割り箸。「箸(木の枝)ならそこらへんにいっぱい落ちてるから大丈夫!」と強がるバーボン。しかしそこに先輩としての威厳は1ミリも残っていなかった。
しまいに神様は食器を拭く用にキッチンペパーとウェットティッシュをくださった。それで神様に借りた食器を拭いて返すと「こんなに綺麗にありがとうございます!」と微笑んでいた。神々しい!メガネには彼の背後から後光が見えた。
そんなことをしているうちにだんだんと雲が消え、見事なまでの晴天へと変わった。さっきまで真っ白だった展望が徐々に本来の姿を取り戻している。これは快適な下山ができそうだ。
12:40 レスト
誰にでも予想がつくことではあろうが、先頭のK林さんは下りで爆走した。これには一番荷物の少なかったメガネですらついて行くのがやっとだった。バーボンは地下足袋で急な斜面と岩に足を痛そうにしながらもアクロバティックな下山をしていた。さすが沢面である。一方、新入生は大きいザックにも関らず遅れを全く見せない。これは大型新人の予感。
行きで見た、いくつもの樹氷は太陽の熱ですっかり溶けていた。我々はすごいグットタイミングだったのだ。マジこの山行計画したやつ神かよ。
13:16 業者還トンネル西口 下山
当然といえば当然だがコースタイムを4割ほど巻いていた。驚いた。そして疲れた。
17:30 box 着
途中一般道は渋滞していたのでやむを得ず高速を使った。
boxに着くや否やK林さんにブログを上げろと言われるメガネ。くそう。